X線は人体に影響があるため怖いものと思われがちですが、検査装置や防護室などは安全対策がしてあるので、X線装置を安心して使用することが出来ます。
<X線防護の基本>
X線防護の基本は以下の3つになります。
@距離をとる
距離が遠くなればX線の量が少なくなります。
A被ばく時間の短縮
被ばく時間が少なければ人体に対する影響も少なくなります。
病院などで撮るレントゲン撮影は被ばく時間を極端に短くしているため、人体への影響はありません。
B有効な遮断
鉛・鉄・コンクリートなどの比較的比重の高い物質を用いてX線を遮断します。
X線装置、防護室などはこの手法でX線被ばくを防いでいます。
比重が大きい物質ほど遮蔽効果は高くなります。
<安全対策>
X線装置には以下のような安全対策が取られています。
@安全回路(インターロック)を用いた対策
※装置の扉を開けた場合、X線照射が停止します。
A放射線(X線)マークの貼り付け
BX線照射中、使用中などの表示灯設置
上記があり、かつ管理区域がX線防護ボックスなどで、人が容易に入れない構造の時、X線作業主任者の選任は不要です。