X線検査装置の心臓部となるX線発生器と受光機には様々な種類があります。
そのため、検査したいものや必要な画像制度など、仕様によって最適な機器を
選定する必要があります。
<X線発生器>
X線発生器を選定する際の重要な要素として、管電圧と管電流があります。
これはX線の強さと量を決定するもので、大きすぎても小さすぎてもいい画像は撮れません。
管電圧が高い場合、X線の透過力が強くなります。
X線の透過力が弱すぎるとオブジェクトを透過できないので、中の様子を見ることが出来ません。
また、透過力が強すぎると中のものも透過してしまい、真っ白い画面になってしまいます。(図1)
図1.透過力による画像の違い
管電流を高くすると、X線の量が多くなり、画像は明るくなり、コントラストもつきます。
そのため、一時的に管電圧(透過力)を必要最小限にして、管電流を高くしたほうが見えやすい画像になります。(図2)
図2.管電流によるコントラストの違い